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2014.01/13(Mon)

TS小説・3 

小説続き!


●設定<オリジナル部分>

・ゲーム内に登場しない施設でてくるかも?
・狐、龍のみ男女性別あり。
・復活の術の効果:術者の生命と引き換えに、対象の怪我・病気を完治。
 (リカバリーでは病気や致命傷により流れ出た血液までは治せない)
・カバリア島住人は25歳以上にならない。




●登場キャラ紹介

あいりす みこと らん

【More・・・】

 ‹あの夢の意味と、謎の存在›

「――もっとあやめさんと話したかったのに……」
 強制的に自分の部屋へと連れ戻され、ベッドに寝かされたあいりすは、連れ戻した当人であるみことに不満げに呟いた。
 その呟きを聞いた当のみことは、あいりすに向かって溜め息をつくと「今までにさっきと同じ症状がでたことはあるか?」と、真剣な口調で訊いてきた。
「それは……」
「もしかして、あるの?」
 そして追究されたあいりすが言いよどむと、その言葉の続きを察したらんが不安げに見つめ、そう呟いた。
 あいりすはらんの呟きに小さく頷くと、囁くような声で「……実を言うと、半年前くらいから何度か」と答えた。
「どうして今まで黙って――」
 らんがそう問い詰めようとしたのを、みことは手で制し「とにかく、今日はゆっくり休め」とだけ言うとあいりすの頭を撫で、らんを連れて部屋から出ていった。
 二人が出ていってから、あいりすはしばらくの間ボーっと部屋の中を見回していたが「……寝よ」と呟くとすぐに深い眠りについた。

 ――その夜、あいりすはまたもやあやめが死んだときのことを夢に見た。
 その夢はこの前のものと全く同じと言うわけではなく、前に見たときより景色や声が鮮明に見えたり聞こえたりしていた。それ以来あいりすは毎日のようにその夢を見、しかも見るたびに少しずつ場面が変わっていくのであった。
 そして、その夢を見るたびに少しずつではあるが、あいりすが眩暈を起こす頻度が増えていった。


「――ね、あやめさん。訊きたいことがあるの」
 数日後、あいりすは一人で【月光の調べ】へと赴いていた。
 ――あやめが死んだ日の全貌、それと自らの身に起きている異変を明らかにするために。
 ――夢のこと?それとも、貴女自身のことかな?――
「その両方です」
 あやめの問いにあいりすはきっぱりと答え、「このままだと、自分でも気付かないうちにおかしくなっちゃいそうで、なんだか怖いの」と懇願するように呟いた。
 ――なるほどね。ところで、その夢、昨夜はどんな場面を見たのかな?――
 あいりすの懇願にあやめが納得したように呟き、そう訊き返すと、あいりすは記憶を手繰るように話し始めた。

 ――もうちょっと、かな――
 ――数分後、あいりすが夢の内容を話し終えたとき、あやめはポツリと囁くような声を洩らした。
「え?」
 その声にあいりすが不思議そうな顔をすると、あやめは「その様子だと、もう少しその夢を見続ければわかるよ」と呟いた。
 ――そう言うわけだから、今はまだ答えてあげられないわ。すべてを見終わったら、またここにおいで?――
 そしてそう付け足した。
「そんな……!それなら、せめてわたしの身体のことだけでも教えてください!」
 あやめの思いがけない言葉に、あいりすは泣きそうになりながらも引き下がらなかった。
 そんな必死な様子のあいりすを見、あやめは困ったように「んー……」と唸ると、少しの間黙り込み、
 ――なんとなく予想はついてると思うけど、貴女の身体は生前の私の身体よ。ちなみに、初めて話したときに言った『ネックレスが貴女にあの夢を見せた』っていうのは嘘。貴女だからこそ、あの夢を見たのよ――
 と、ポツリと呟いた。
「やっぱり……。でも、同じ身体の持ち主ってことは、わたしとあやめさんは同一人物ってことになるんですか?」
 ――それはどうかな?確かに私と貴女は同じ身体の持ち主ではあったけど、同じ魂の持ち主ではないでしょ?精神が別なら、私は別人だと思うの――
 あいりすの問いにあやめは優しく諭すような声で答えると、あいりすの反応を待った。
 すると、あいりすは少し考えるような顔をし「わかりました。あやめさんの言ったとおり、最後まであの夢を見てからまたここに来ますね」と答えると、晴れ晴れとはしないながらも、来たときよりもいくらか軽い足取りで【月光の調べ】から去っていった。

 ――そろそろ出てきたら?貴方のことだから、見てるんでしょ?――

 あいりすを見送り一人になったあやめがそう問いかけると、何もない空間からまるでピエロのような仮面を着け、何か異様な空気を纏った何者かが【月光の調べ】に現れた。
 ――やっぱり見てたか、諸悪の元凶め――
『当然だ。我からしてみれば、見ていてこれほどまでに愉快なものはないからな』
 毒づくようなあやめの言葉に、その存在はさも楽しそうに嗤った。
 ――ご大層な趣味だこと。この死神め。なんで貴方なんかが神様なんだか――
 あやめに『死神』と呼ばれた存在――とある神――は「ふむ。死神、か」と呟くと、
『その名は我よりもそなたの方が相応しいのではないか?』
 そう嘲るように言い、再び嗤った。
 神のその言葉に、あやめは「そんなこと……」とだけ答えると黙ってしまった。
 ――「そんなことない」とはどうしても言えなかった。
『否定できまい。そなた以上に『死神』の名が相応しい者はいないだろうからな』
 ――そんなこと、貴方なんかに言われなくてもわかってる――
 あやめは寂しげにそう呟くと「私のせいで何人もの大切な人が傷つき、命を落としてきたんだから……」と付け足した。
『わかっているならもう何も言うまい。さて、あの娘がどうなるかこれからが楽しみだ』
 神はそう言い嗤うと、霧散するように消えた。
 ――涙、朧ねぇ、氷愛、ひーちゃん、みんな、ごめんね――
 泣きそうなその声は、誰もいなくなった【月光の調べ】に響き渡り、あやめの意識は深い闇の中へと溶けるように沈んでいった。

 その夜。あやめは、あいりすが見ていた夢の内容――自らの死の原因となった出来事――を、まるで追体験をするかのように見た。

EDIT  |  02:59 |  小説  | CM(1) | Top↑

Comment

おおおおっ!話が進展しましたね。神さま?でたー!あやめの死の真相が次は解明されるのでしょうか?そして、あやめはどうなってしまうの。゚(*´□`)゚。気になります~!
ノガル | 2014.01.17(金) 17:26 | URL | コメント編集

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